関西電力大飯原子力発電所3、4号機差止判決について


平成26年6月

関西電力大飯原子力発電所3、4号機差止判決について

自然エネルギー推進会議

 本年5月21日福井地方裁判所は関西電力大飯原子力発電所3、4号機につきその運転を差止める判決を下しました。
私達は、この判決を以下の理由により全面的に支持し、政府及び電力関係者に対してこの判決の趣旨を尊重し、原発ゼロの方向に大きく舵を切ることを要請します。

1.この判決は、国民各自の人格権、とりわけ生命を守る権利を憲法上の最高位の権利として位置づけ、経済活動の自由の一部である原子力発電に制限を加えていること。

2.この判決は、福島原発事故により原発の安全神話が崩壊したこと、その被害が極端に大きいことを率直に認め、司法の責任を自覚し、そのことから全ての結論を導いていること。

3.この判決は、極めて科学的かつ論理的であるが、科学・技術論争の迷路に入ることなく、常識的な議論に終始していること。例えば、この10年間に5回も基準地震動SSを超える地震動が原発を襲っていることを重視し、SSを基に作られた耐震設計が信用できないとしています。しかし、なぜそのようなことになったのかの科学的究明は裁判所の任務でないとして技術論争の迷路に入ることをさけていること。

4.この判決は、新規制基準についても前項の弱点が克服されていないこと、使用済燃料プールの脆弱性を改善していないことなどを指摘し、新基準をパスしても安全とは言えないと警告していること。

5.コスト論、国富流出論、CO2論を利用しての原発推進論を論理的かつ論理的に完膚なきまでに論破していること。